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倉庫自動化ロボットのLocus Roboticsが工業用移動ロボットのWaypointを買収

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倉庫自動化のためのロボットを製造・展開しているLocus Roboticsが、工業用移動ロボットのWaypoint Roboticsを買収したことを、9月20日に発表した。

買収額については明かされていない。

倉庫内の自律搬送ロボットで先行するLocus

Locus Roboticsは2014年設立の米国ベンチャー企業だ。

倉庫内の商品・小包の搬送自動化ロボットの領域では、業界内で先行しているポジションにあり、すでに資金調達ラウンドはシリーズEまで実施しており、Crunchbaseによると累積資金調達額は299m$(約311億円)となっている。前回ラウンドでの時価総額は実に10億ドル(約1,100億円)で評価されている。

https://www.youtube.com/watch?v=-ZayWI5gbk8
同社公開の動画への直リンク

Locusが展開しているマルチボットピッキングシステムは、人間の作業者が同じフロア内で作業をしていても、素早く、そして柔軟に移動しながら搬送作業を効率化することができる。ロボットは軽量に設計されており、安全に配慮されている。

様々な大手企業が利用

Locusのロボットはすでに様々な大手企業が利用している。

Locusのシステムを導入している顧客には、CEVA Logistics、DHL、Material Bank、Boots UK、GEODIS、Port Logistics Group、Verst Logistics、Radialなどの大手物流企業が含まれ、運用コストを節約しながら、フルフィルメントの生産性を2~3倍にしているという。

最近、配送最大手のDHLは、サプライチェーンプロセスをデジタル化する取り組みの一環として、Locusの自律搬送ボットを2,000台導入する契約を締結した。

Waypointの買収でラインナップを拡張

今回買収したWaypointは、2017年に設立された自律搬送ロボットを開発・製造しているベンチャー企業である。創業者は元iRobotでルンバに関わっていた人物だ。

Waypointが開発したロボットは、さまざまなモジュールとアタッチメントを取り付けることができることから、複数のアプリケーションに対応できる汎用性と拡張性を備えている。

Locusによる今回の買収の目的は、Waypointのロボットをラインナップに加えることで、急増する市場ニーズに幅広く対応できる体制を整え、新しい市場セグメントにアクセスすることとなっている。

 

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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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