ADAS・自動運転システムを開発する中国ベンチャーのFreetechがシリーズAで110億円超の資金調達
ADAS・自動運転システムを開発している中国ベンチャー企業のFreetech Intelligent Technology Co., Ltd.(福瑞泰克智能系统有限公司)がシリーズAで100m$超(110億円超)の資金調達を実施したことを発表した。
今回の資金調達ラウンドは、中国インターネット投資ファンドがリードインベスターとして主導し、他の参加者には、Huiyou Capital、Dongfeng Bank of Communications Automotive Industry Investment Fund、Yunxiang Wuzhen Equity Investment、Hengxin Huaye、Hunan Minmetals Gaochuang、Zhuoyi Capitalなどの中国系VC・ファンドが含まれている。
中国発のADASサプライヤ
FreetechはADASを中心とした自動運転ソリューションを開発している中国のベンチャー企業だ。同社の製品はレーダーセンサーとカメラセンサというADAS・自動運転用のセンサ単体や、レベル2をカバーするADASソリューション、そして都市内シャトルなどに適用可能な低速自動運転レベル4のシステムだ。
Freetechは、第一汽車、SAIC、長安、吉利、奇瑞、東風、等の主要な中国自動車OEMを対象に、40以上の車両モデルと定点および量産協力を締結している。
今回出資したHuiyou Capitalはこう述べている。「Freetechが中国の自動運転ソリューションの分野で「寧徳時代(CATLのこと)」になることを楽しみにしています。」
来年自動運転レベル3にも参入予定
同社はまた、今回の資金調達の発表とともに、来年2022年に自動運転レベル3のシステムを実用化することも狙っていることを明らかにした。
同社CEOの張林氏は第7回中国電気自動車フォーラム(2021年)の講演でこう語っている。
「自動運転というエベレストへの登山のルートは様々ありますが、自動運転レベル2から徐々に自動化レベルを上昇させていくというルートは、早期に商業化することができ、大量生産を続け、自動運転レベルを上げていく過程で成果を上げることができます。」
ただし、自動運転レベル3が本格的に大量生産できるのは少し先になるという見方もしている。フォーラムの講演で語った内容によると、安全性を検証するための検証は多岐にわたるため、ラージスケールでの生産は2024年か2025年と見ているという。
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