
AliveCorは2本の指を据え置き型のデバイスに置くことで、ECGをセンシングし、解析するソリューションを提供しているベンチャー企業だ。そのAliveCorは6月2日に、心臓モニタリング・診断サービスのCardioLabsを買収したと発表した。
AliveCorは心電モニタリングの領域で非常に注目されているベンチャー企業だ。オムロンも出資をしている同社は、昨年12月にシリーズEで65m$もの資金を調達。これまでに同社のデバイス・ソリューションは100万人を超えるユーザーに提供され、8,500万件を超えるECGデータを保有しているという。
参考:心電センサ・解析を手掛けるAliveCorがシリーズEで65m$の資金を調達
そのAliveCorは、今回CardioLabsを買収することで、エンドツーエンドの心臓診断サポートの第一のプロバイダーになることを狙う。同社はこれまではデバイスと解析アルゴリズムを中心に注力してきたが、今回の買収で診断ソリューションというサービス・システム側まで本格的に踏み込むことになる。
AliveCorのCEOはニュースリリースで「強化された償還可能な心臓モニタリングサービスと、臨床上の意思決定に役立つリアルタイムデータへのアクセスを通じて、医療提供者と患者に新しい機会を創出します。」と語っている。
今回の買収によって、AliveCorはそのサービスラインナップを拡げるとともに、将来的にはCardioLabsの既存顧客は、AliveCorの6リード心臓モニタリングセンサのKardiaMobile 6Lが提供されるという。
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記事・コンテンツ監修小林 大三
アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役
野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。
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