中国EVトラック開発のDeepWay、IPO前に約1.7億ドル調達
中国の電動トラック開発企業 DeepWay Technology は2026年1月、香港IPOを見据えた Pre-IPOラウンドで約12億元(約1.7億ドル)を調達した。Bloombergによると、資金調達は Puhua Capital が主導し、Temasek系ファンドの ABC Impact、Lenovo Capital、電池メーカー Sunwoda などが参加した。
同社は2020年に設立されたスタートアップで、電動大型トラックと自動運転技術を組み合わせた物流ソリューションを開発している。Baiduが初期投資家として関与しており、中国の物流電動化と自動運転トラック市場の拡大を背景に事業を拡大している。今回の資金は車両開発や自動運転技術の強化、量産体制の拡大などに充てられる見通しだ。
EVは物流トラック分野でも事業化が進む
今回の資金調達は、電動トラックと自動運転技術を組み合わせた物流分野のスタートアップである同社が大型資金を調達した点に特徴がある。
同社は電動大型トラックの開発に加え、自動運転技術や物流データを活用した輸送ソリューションの構築を進めている。
当社メディアではこれまで、自動運転関連の記事としてロボタクシーや乗用車向け技術を中心に取り上げてきた。一方で今回のニュースは、同じ自動運転技術でも物流トラックという商用車領域で企業の資金調達や事業拡大が進んでいることを示している。
自動運転技術は乗用車だけでなく、物流などの商用用途でも開発が進められている。同社の資金調達は、こうした自動運転技術の応用領域が物流分野にも広がっている状況を示す事例と言える。
長距離物流を想定した車両設計
同社は長距離物流向けの電動大型トラックを開発している。車両は物流用途を前提とした設計となっており、大容量バッテリーを搭載した電動パワートレインを採用する。電池にはCATL製バッテリーを搭載するモデルがあり、長距離輸送に対応した電池容量が確保されている。
車両にはデュアルモーター構成の電動ドライブアクスルが採用されており、大型貨物輸送に必要な高トルクを発生させる設計となっている。また、長距離輸送における稼働率を高めるため、充電に加えてバッテリー交換による運用にも対応する仕組みが想定されている。
さらに、将来的な自動運転技術の導入も考慮した車両設計となっており、電動化と車両データを活用した物流運行を前提とする車両プラットフォームの構築が進められている。
香港IPOを視野に事業拡大を進める
今回の資金調達は、同社が香港でのIPOを視野に入れている中で実施されたPre-IPOラウンドとされている。調達資金は車両開発や事業拡大などに充てられるとみられ、今後は電動トラック事業の拡大と量産体制の強化が進められる可能性がある。
電動トラック市場は各国で開発が進められており、物流分野では車両の電動化と自動運転技術の組み合わせを前提とした取り組みが広がっている。大型車両の電動化はまだ発展途上の段階にあるものの、各企業が長距離輸送向けの電動トラックの開発を進めている。
今回の資金調達は、こうした電動トラック開発を進める企業の一例として、物流分野におけるEV技術の展開が進んでいる状況を示す動きと言える。今後は商用車分野における電動化と自動運転技術の進展も注目される。
参考文献:
※1:同社HP DeepWay Journey( リンク)
※2:Chinese Trucking Tech Startup DeepWay Raises $172 Million Before Hong Kong IPO( リンク)
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